あの夏の永遠~二度と会えない君へ~

すぐに自転車で飛んで行くと、暗い待ち合いの椅子に鞄を抱えてヒロがいた。

『ヒロちゃん……!』

「江梨ちゃん!」

二人は抱き合って泣き崩れた。

しばらくして隣に座り、

『信じていいの?もういなくなったりしないの?』

「うん」

『私達の所に帰ってきてくれるの?』

「うん」

『私達結婚できるの?』

「約束する」

研修が終わったら江梨のアパートに来る約束をしてその夜は別れた。


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