あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
役場についた。
ヒロは車に乗ったままだ。
どんな届けであろうと書いたとしても、書いた時と現在の気持ちが一致していなければ無効にされてしまう。
役場の人が外まで出てきて、ヒロに確認した。
「これはヒロさんの意思でよろしいなら、今判を押して下さい」
「はい。僕の意思です」
ヒロはそう言い、印鑑を押した。
「確かに受理しました。ご結婚おめでとうございます」
結婚の証明書も貰った。
『私……ヒロちゃんの奥さんだね』
それきり二人は何も言わなかった。
『何日平和でいられるんだろうね』
『ねぇ、カラオケでも行かない?結婚の記念に』
江梨は今までの流れから、このまま無事にいられるわけがないと思っていた。
でも江梨はとにかくケイをちゃんとした結婚の子供にしてやりたかったし、ユウもそう望んでいたし、何よりもこの世で一番愛した人の奥さんになりたかったのだ。
たとえ先でそれが壊されても、自分達が家族だった事は変わらない。
結婚を果たしたその時から、別れを予感していた。
ヒロは車に乗ったままだ。
どんな届けであろうと書いたとしても、書いた時と現在の気持ちが一致していなければ無効にされてしまう。
役場の人が外まで出てきて、ヒロに確認した。
「これはヒロさんの意思でよろしいなら、今判を押して下さい」
「はい。僕の意思です」
ヒロはそう言い、印鑑を押した。
「確かに受理しました。ご結婚おめでとうございます」
結婚の証明書も貰った。
『私……ヒロちゃんの奥さんだね』
それきり二人は何も言わなかった。
『何日平和でいられるんだろうね』
『ねぇ、カラオケでも行かない?結婚の記念に』
江梨は今までの流れから、このまま無事にいられるわけがないと思っていた。
でも江梨はとにかくケイをちゃんとした結婚の子供にしてやりたかったし、ユウもそう望んでいたし、何よりもこの世で一番愛した人の奥さんになりたかったのだ。
たとえ先でそれが壊されても、自分達が家族だった事は変わらない。
結婚を果たしたその時から、別れを予感していた。