あの夏の永遠~二度と会えない君へ~

ねぇ
あれから私
ずっと詩を書き続けているのよ
どこか風の噂で
君に届いて欲しくて

ねぇ
私達のこの愛が
本になればいいわね
君が気づいてくれるかも知れない

私の心が
今でもあの部屋にある事を
今でも君を思い続けている事を
誰か君に伝えて

いつか
私達のような愛が
あたりまえになる時が
くるといいわね

私……
いつまで
生きられるかわからないの

私のことを
どうか呼んで

君そっくりの
私達の証に
会いに来て

あの部屋の鍵を
今も持っている

止まったままの時計も
脱いだままのシャツも


私の部屋の鍵
もう捨てましたか……


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