あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
生活の為に夜昼働いた。

ユウは、江梨がいつもお化粧を始めたら泣き出した。

それでも働かなければいけなかった。

その頃の暮らしは、今でもユウの深い傷になっている。

大人になり、理解はしてくれているが。

そして……

江梨は少ない恋愛をして、壊れ、再婚も考えずに、たくさんのプロポーズを蹴りながらユウの母親だけであり続けたが……

ヒロにめぐりあった。

距離がある交際だったから泊まる事もあり、度々行けないからついもう一日だけと滞在する度に、ユウは悲しんで傷つき続けた。

それでも江梨のお腹にケイができた時は、強い味方になって、江梨とケイを守り続けてくれた。

「僕はお母さんと結婚する」

『できないのよ』

「どうして!?」

そんなユウに淋しい思いをさせてばかりだった。

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