あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
ヒロの親が何度も押しかけて江梨を悪者扱いし責めたてたりした事で、ユウは中高年の女性恐怖症になった。

訪問者と電話のベルが、江梨と揃って恐怖症になった。

そして離婚した頃は多感な時期で、ユウは私を愛しながら憎んだ。

ケイの事も可愛がる一方でいじめ、いじめる一方でケイが怪我や急な病気をした時は、江梨より早く支度をして着いて行った。

ユウは反抗期に入り、荒れ果てた。

ユウは大声を出して隣人に苦情を言われて、私達は住む所も追われようとしていた。

黙らせる為につかみあいになり、黙りなさいと押さえつけてユウの首に手をあてた。

もちろん本気であるわけがない。

私はユウを愛していた。

ずっと一緒に生きてきたユウを。

だけど、ユウはその事が一生消えない傷になった。


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