あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
君の背の高さ
爪先が覚えてる

君の胸の厚さ
この頬が覚えてる

どうやって
忘れたらいいの

どんな長い月日も
忘れさせては
くれないのに

君に背伸びして
首に回した腕

今でも
今でも
凶器のように

私の涙を絞り出す

あの駐車場で
バッグを手に
タクシーが来るのを
待ってた時
やけに不安だった

夜空に浮かぶ窓
君の部屋以外
何も見えなかった

かた時も離れていたくなかった

愛し合い
子供まで
授かった二人を

引き裂いた弱さが憎い

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