あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
江梨を乗せた電車は海沿いを走る。
どんどん暗くなってゆく。
不安がつのる。
「相手は大学生でも二十歳になるんだから法にも触れないし、先で飽きられたら私が捨てられるだけ。
今日は約束を果たすつもり、それだけで会う気持ちでいないと傷つくのが怖い」
すっかり暗くなった午後7時頃、電車は海を渡り駅に着き、江梨はタクシーに乗り行き先を告げた。
駅前のイルミネーションから一変して暗い山並みに向かって行くと、目的の二棟あるマンションに着いた。
2階に上がり、ドアホンを押すと、写真の通りの可愛い男の子が、パジャマ姿で江梨を出迎えた。
二人はその日までに写真を交換していたから、お互いの顔は知っていた。
「散らかってるけどどうぞ」
(いきなりパジャマだなんて、なんてリラックスしてるんだろう。
しかも本当に散らかっている。
気を許しすぎじゃない?)
新聞紙を踏み越えながら、江梨は半分に折った布団にもたれて座った。
どんどん暗くなってゆく。
不安がつのる。
「相手は大学生でも二十歳になるんだから法にも触れないし、先で飽きられたら私が捨てられるだけ。
今日は約束を果たすつもり、それだけで会う気持ちでいないと傷つくのが怖い」
すっかり暗くなった午後7時頃、電車は海を渡り駅に着き、江梨はタクシーに乗り行き先を告げた。
駅前のイルミネーションから一変して暗い山並みに向かって行くと、目的の二棟あるマンションに着いた。
2階に上がり、ドアホンを押すと、写真の通りの可愛い男の子が、パジャマ姿で江梨を出迎えた。
二人はその日までに写真を交換していたから、お互いの顔は知っていた。
「散らかってるけどどうぞ」
(いきなりパジャマだなんて、なんてリラックスしてるんだろう。
しかも本当に散らかっている。
気を許しすぎじゃない?)
新聞紙を踏み越えながら、江梨は半分に折った布団にもたれて座った。