あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
目が覚めて江梨はヒロを起こさないようにそっと布団を抜け出し、ビーフシチューとハンバーグを作っていたらヒロが目を覚ました。

「おはよう」

『おはよう。シャツ借りてるね』

「うん。何?このいい匂い」

『ビーフシチューとハンバーグ作ったんだよ』

「寝たいだけ寝て目が覚めたら江梨ちゃんがいて、おまけにご飯までできてるなんて夢みたいだ~」

『食べようか?』

「うん、ケーキは後で俺が買って来るよ」

二人は仲良くご飯を食べた。


「ヒロちゃん、実物の私に会ってがっかりしなかった?」

『全然!江梨ちゃん可愛いよ!江梨ちゃんこそがっかりしたでしょ?』

「ううん……会う前はこれ以上好きになる事はないと思ったけど、会うとまだ上があったんだと、前より好きになったよ」



夕方になるとヒロは原チャで出かけていって、イチゴのショートケーキを二つ買ってきた。

テーブルにのせこう言った。

『ここのケーキおいしいんだよ!』

「お誕生日おめでとう!」

『ありがとう!』

二人はお揃いのパジャマで仲良く、ダービースタリオンのゲームをしたりして過ごした。

ラッキー7とつけたその馬は、G1レースを2勝して殿堂入りした。




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