あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
そんな苦労もある日を境に無くなった。

ヒロの友達に学年がダブってる人がいて、その人に電話をしたのだ。

短い貴重な江梨の滞在中に、毎回毎回訪れハラハラする訪問者達を何とかしたかったのである。

「ヒロ、彼女いたんだー」

突然の電話にも関わらずその人は快諾してくれ親しくなり、江梨が来ている時はヒロの部屋に皆が遊びに行かないように画策してくれた。

それからは江梨一人の時に電話をして悩みも聞いて貰ったり、大学でのヒロの話を聞かせてもらったりして時々話し相手をしてもらっていた。

とても優しくてしっかりした彼女思いの人だった。
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