あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
江梨は定期検診と出産の為に病院に行かなくてはならなかったので、震える足で母子手帳を貰いに市役所に行った。
窓口で父親の欄を空白で届けると、
「お父さんはいないんですか?」
と、たずねられ、
小さく、
『ハイ』
と、言うと、
「出産費用はあるの?ないなら相談にのりますよ。」
『えっ?』
「児童福祉課に行って事情を話しなさい」
『ありがとうございます』
江梨はとにかく建物内のそこへ向かった。
そこへ行くと実に簡単な手続きで、指定病院にかかってそこで出産するなら全額みて貰える事になった。
でも、不安は的中した。
看護婦にユウの学校の同級生の母親がいた。
気まずかった。
また、ナースステーションで自分のプライバシーが皆に色々聞かれていると思うと辛かった。
しかも、待合室は幸せそうな父親同伴の妊婦ばかりだった。
父親も隣に座るせいで、妊婦が座れないという現実。
窓口で父親の欄を空白で届けると、
「お父さんはいないんですか?」
と、たずねられ、
小さく、
『ハイ』
と、言うと、
「出産費用はあるの?ないなら相談にのりますよ。」
『えっ?』
「児童福祉課に行って事情を話しなさい」
『ありがとうございます』
江梨はとにかく建物内のそこへ向かった。
そこへ行くと実に簡単な手続きで、指定病院にかかってそこで出産するなら全額みて貰える事になった。
でも、不安は的中した。
看護婦にユウの学校の同級生の母親がいた。
気まずかった。
また、ナースステーションで自分のプライバシーが皆に色々聞かれていると思うと辛かった。
しかも、待合室は幸せそうな父親同伴の妊婦ばかりだった。
父親も隣に座るせいで、妊婦が座れないという現実。