あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
『再婚したの。主人とは遠距離恋愛で、でもうちの子学校を途中で引っ越すの嫌って言うし、来年からこっちに転勤も決まってるからそれまでは別々だけどね』


それを通す事は子供を守る事だった。

毎日が針のムシロだった。

病院でも毎回、

「あら!お父さん随分若いのね~。名字が違うけど結婚していないの~?」

そんな事ばっかりだ。

「ねぇねぇ!ご主人すごい若いけど年下~?何才離れてるの~?」


好奇心と悪意の嵐。

江梨はユウとお腹の子の為に耐え続けた。

この子が産まれた後も堂々と外に連れて出せるよう、この子が肩身が狭い思いをしないような環境を作らないといけないからだ。


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