あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
修羅場

女の反撃

ところが次の日の夜、またその女から電話がかかって来た。

『何ですか?
もうかけないって約束してくれたじゃないです。』

「ヒロ君に替わってよぉ。私はヒロ君と話したいのよぉ~。

ゆうべあれから落ち着いたら、だいたい私がなんであんな事をあなたに言われなくっちゃいけないの?って気づいたの!
いいからヒロ君に替わりなさいよぉ~!」

少しだけならと受話器を渡したら、何か女がまくしたてている。


『何て言ってるの?』

「君が彼女に失礼な事を言った事を謝らせろって」

『なんですって!なんで私が謝らなきゃいけないの?』

江梨は受話器を奪い返して、

『もうかけてこないで下さい!』

そう言った。
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