あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
二人の事
隙間
江梨の前でヒロは優しかった。
いつもいつも微笑んで抱きしめてくれた。
愛してると言っては、人目もはばからずキスをしてくれた。
それはすれ違う度と言ってもいい程だった。
交番の前だったり、朝の別れのホームだったりした。
いつもヒロの誕生日は手作りのケーキ屋顔負けのケーキを焼き、6時間もキッチンに立ち料理を作った。
不安な中にも、お金では買えない大きな幸せがあった。
大地震の朝も二人は一緒で、抱きあって眠っていた。
地下鉄サリンの事件のあった日も、二人は一緒にいた。
ユウが孤独や淋しさに泣いていても、私はヒロがいない毎日が考えられなかった。
二人はお互いが好きで好きでたまらなかった。
ただ好きだった頃と違い、妊娠して出産となる事なんて思いもせずに、二人はただ一緒にいたかった。
いつもいつも微笑んで抱きしめてくれた。
愛してると言っては、人目もはばからずキスをしてくれた。
それはすれ違う度と言ってもいい程だった。
交番の前だったり、朝の別れのホームだったりした。
いつもヒロの誕生日は手作りのケーキ屋顔負けのケーキを焼き、6時間もキッチンに立ち料理を作った。
不安な中にも、お金では買えない大きな幸せがあった。
大地震の朝も二人は一緒で、抱きあって眠っていた。
地下鉄サリンの事件のあった日も、二人は一緒にいた。
ユウが孤独や淋しさに泣いていても、私はヒロがいない毎日が考えられなかった。
二人はお互いが好きで好きでたまらなかった。
ただ好きだった頃と違い、妊娠して出産となる事なんて思いもせずに、二人はただ一緒にいたかった。