あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
「どうしたの?」

『ヒロちゃん!この髪は誰の?私の髪じゃないよ!』

「ねぇちゃんのじゃない?お正月に来てたから」

『嘘っ!髪が長いよ!?お姉さん短いって言ってたじゃない!』

「伸ばしたんだよ」

ひとまずそれ以上話は進まなかった。


だけどその後、江梨が、

『何か作るね?』

流し台の下を開けた時、見慣れない白いプレートが二枚見つけた。

『ヒロちゃん!このお皿どうしたの!?』

「安かったから買ったんだよ」

『この両手鍋は?』

「それも買ったんだよ」

そして江梨が布団に横になろうとしたその時、ヒロが見慣れない機能枕を出してすすめてきた。

『これ、どうしたの?こんなおバンくさいの、私はヒロちゃんの腕枕だから使わないのに……』

「買ったんだよ」
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