明日もいつも通りに、会いましょう。


あー…もう。


なんか、
疲れた。


息を切らせ、
だんだん苦しくなってきた私は走る足を止めて、
空を見上げる。



まだまだ暑いけど空は秋っぽいなあ。


そしてここから部室の第一音楽室が見える。




あ。
由美子だ。


遠目に見ても可愛いな。

ダサダサジャージ着てても全然負けてない。



私なんかジャージ着ると完全に負けて余計に見苦しい。


ふとさっきの昇降口での自分の姿を思い出す。




でもまあ、
そんな由美子のことを周りの男子も放っておくわけもなく。



知ってるもん。

現場見たことあるもん。

由美子が告られてるとこ、何回も。



でも彼女はいつも好きなひとがいるって断ってる。

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