明日もいつも通りに、会いましょう。

「いらっしゃ…
あ、ヒロコちゃん?」


おばさんはいつもの笑顔で私に挨拶する。



「こんにちは、
今日はすごいお知らせがあるんですよ!
あ、中村くん、こっち!」


私は少し興奮気味に話しながら、
いつもと同じ由美子と来る時に座る席に着く。


「いつもここに座ってるのか?」


中村くんは私の向かいに座り、
周りを見渡す。


「うん」



あ…。

いつもと同じなんだけど。


向かいに座るひととが由美子じゃないだけで、

中村くんってだけで。


なんだか違うところにいるみたい。


そう、
さっきも駅に降り立ったときも同じこと
思った。


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