明日もいつも通りに、会いましょう。

「あの場所って……」

あの風景画の場所のこと?

でも彼は言葉を途中で止める。


「いや、それより、
どうして…
どうしておばさんはあんなに…
喜んだんだろう」


どうして…って。


「ここに来る前に言ったじゃん?
ほら、おばさんの旦那さんの描いた絵で、
あの場所だけがわからななかったって」



「うん、
そうだけど…」


そう答えながら中村くんは私の方を見る。


街頭に照らされて、
彼のはっきりとした目鼻立ちが一層、
強調される。


う。

なんでこんなステキなのよ。


全てにおいて優秀で、
イケメンで。


天は二物以上、
彼に与ちゃってんじゃないの?

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