明日もいつも通りに、会いましょう。
「あの、
……ごめんなさい」
「ああ、いいのよ、いいのよ。
もう10年も前のことだもの」
でも。
きっとあの場所、
知りたいんじゃないかな。
唯一、
わからない場所。
私たちふたりしゅんとしていると彼女は笑いながら
「ほらほら!
そんな気にしないで?
こうしてお店していろんなひとと出逢ってそれで今は十分楽しくやってるから」
両手をぱんぱんと叩く。
そして3人で顔を合わせてそっと笑う。
「あっ!そうそう!おばさん!
由美子、クラブの部長に昇進したんですよっ!」
私は明るく大きな声でおばさんに由美子の部長昇進の話をする。