明日もいつも通りに、会いましょう。

どうしよう、
話したほうがいいのかな?


そんなことを考えて、
いつまでも考えこんで何も話さない私に先輩は小さなメモを渡した。


「これ、俺の連絡先。
いつでもいいから彼女に連絡して欲しいって伝えてほしいんだけど…」


「え?あ…はい…」


すると先輩は安心したような表情になる。

「じゃ、頼んだよ?」


私は彼の後ろ姿を見つめながら、

なんだかんだいっても由美子って
先輩とうまくいきそうな感じなんじゃないの?

なんて思って妙に安心してしまった。


ふーん…、
なーんだ、
そっかー。


私はメモを大切に握りしめ、
再び更衣室へ向かう。




「伊藤さんっ!」


え?
また?
だれ?
呼ばれた?


こういうときに限って、
よく呼ばれるなあ。


今度は振り向くと知らない女の子3人組。



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