明日もいつも通りに、会いましょう。

…っと、
それどころじゃなかった。


私は告白するとか、しないとかで、
すっかり忘れていた、
佐々木先輩のメモを由美子に渡そうと終礼前に彼女の席に行く。



「だからね、
ちゃんと、渡したから。
連絡するんだよ?」


いいなあ、
これで由美子は両想いになるんだ。


羨ましくて仕方ない。


「うん…」


でも。

なんとなく乗り気じゃない返事に感じたのは気のせい?


どうして?


「…ねえ、由美子?
佐々木先輩からなんだよ?
もっと喜ばなきゃ」


私は明るい声で彼女の肩を叩く。


「うん、そうだね。
ありがとう」


笑って答えた彼女だけど。

でも
彼女の声のトーンは…。


佐々木先輩と由美子、
なにかあったのだろうか。


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