明日もいつも通りに、会いましょう。


何気にじーっと中村くんを見る。

っていうか、
見惚れる。



「今日もクラブか?」


急に中村くんがこちらに顔を向けて聞いてくる。



「え?あ、うん」



もう、
相変わらずの悔しいくらいの整った顔。


美人は3日で飽きる、
なんて言うけどそれを美男に置き換えたとしても。


私は中村くんに飽きることはない。


それは絶対的に自信がある。



「…山本のこと、
注意しやれよ?」


へ?
由美子?
由美子がどうしたの?

どうして突然、
そんなこと言うの?



もしかしてさっきの昼休みの一瞬でふたりの間に何かあった、
とか?


まさかー。

それはないって。

だって由美子には佐々木先輩が…。



「…ヒロコは面倒じゃないか?」


「へ?
なにが?」


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