明日もいつも通りに、会いましょう。

「ヒロコって面白いな?
表情や感情がコロコロ変わって飽きない」


は?

くすくす笑う。


うー、
こういうのに弱いんだなあ。



「俺もヒロコのこと、
飽きない自信あるから」



ちょっとそれ、
私がさっき思ってた飽きないってのと意味が違う!



「あーまあ、いいけど。
それって褒めてくれてるってことで受け取るからね」



私ったら何言ってんだ?

自分で言っておいて急に恥ずかしくなり、
慌てて机の上をバサバサと片付け始める。


「えっと!
クラブ行ってくるから」


「うん、じゃ、また明日」



また、
明日…?


そうなんだ。
明日もいつもの通りに、
会えるんだ、

彼もそう思ってくれてるんだ、

ってそう思ったら。



………夕方でよかった。


教室中が茜色だから
私の顔が赤くなってること、

たぶん、

彼は気づいてない。


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