明日もいつも通りに、会いましょう。

私は後輩の話を聞きながらいろんなことを思い出す。



保健の先生に、
何か心当たりないか?
って聞かれたこと。


由美子が
中村くんに私のこと、
気づいてあげてって言ったこと。


そして
中村くんが
由美子を注意してやれ
って言ってたこと。




「……ねえ、その3年生のこと、
わかる範囲でいいからどんな感じだったか、
詳しく教えてくれないかな?」



「え?ケーコ先輩…?
どうするんですか…?」


私の形相にびっくりした様子で後輩が尋ねる。



「私の、たいせつな、友だち、
そんな目に合わせるとか、
許せないんだから…」



「え?」



きっと由美子は何回も彼女たちに呼び出されていたのだろう。


その度、酷い目に合っても何も言わなくて、

呼び出されても集まりがあるから、
って適当に言い訳していたのだろう。



「……それから、
ついでに、
そんな困ってたくせに…。
…今回の件が落ち着いたら、
私に一言もなかった由美子に文句言ってやる」


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