明日もいつも通りに、会いましょう。
とりあえず、
私は由美子の側まで戻る。
「…本当に部長辞めるの?」
小さく頷く由美子。
「じゃ辞めるなら今すぐは急すぎるから…、
文化祭終わるまでは続けてよ…」
どうしても辞めて欲しくなかったから。
「途中で投げ出す、
みたいなことはしないでさ」
なんとか、
あと少しでもいいから、
そう思って。
私がそう言ったあと、
「私も…」
「できることは手伝います」
「部長じゃないと…」
次々にみんなも由美子になんとか、
あと少しでもいいから、
部長を続けてほしいと懇願する。
そんなみんなの声に由美子はそっと顔を上げて、
「……ありがとう、
ありがとう、…
…ごめんなさい」
何度も繰り返した。