明日もいつも通りに、会いましょう。

「なんか用事?」


彼女らのうちのひとりが言った。



派手な奴だなあ。

こんなの、
佐々木先輩には似合わないよ。



「早くしてよね、
忙しいんだから」


まあ、こいつも…。
香水なのか、
においが鼻につく。



「まあ、落ち着いて。
話があるのは彼女なんです」


そう言って中村くんは私を見る。


え?

いや、話はあるけど…。


「え、えーっと…」


う。

そんな急にふられてもなにから話せばいいのよ。

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