明日もいつも通りに、会いましょう。
中村くんはちらりと私のほうを見て、
それから話し始めた。
「彼女、吹奏楽部なんですけどね、
今度文化祭で演奏する楽譜がいたずらかなにかでメチャクチャにされたって、
俺んとこ、
泣きついてきたんですよ」
「だから?」
「そんなの、
関係ないじゃない」
彼女たちは中村くんの話に平然と口々に答える。
ちょっと中村くん…、
そんなストレートに言ったって認める訳ないじゃない。
「…ですよね?
でも彼女はあなた達がやったってきかないんですよ?」
「はあ?
なにを根拠に?」
「いい加減にしてよね!」
「バッカじゃないの?」
証拠がないことをいいことに彼女たちは強気で言い返してくる。