明日もいつも通りに、会いましょう。

ちょっと…、

中村くん…。

由美子との話、
カタつけてくれるんじゃなかったの？


どうして…？



「なんていうかー…
彼女と山本って被害妄想のすばらしさが似てまるんですよね？
いつも悲劇のヒロインぶって」


「いくらなんでもそんな言い方、
ないじゃない！」


私が何を言っても悪口を言う中村くんに
彼女たちもふふん、
と笑い出す。


私は信じていた中村くんの態度に呆然となり、
言葉が出てこない。



「ホント、そうなのよね、
山本由美子ってそんなタイプ」



「ちょっと可愛ぶってイラツクのよ。
何回呼び出して注意しても生意気だったし」


「あいつの正体知らない佐々木くんが可哀想！」


「そうそう、
だから楽譜メチャクチャにしてやったときはホント、すっきりしたわ」


そして
彼女たちは堰切ったように今までの鬱憤を喋り出す。