明日もいつも通りに、会いましょう。

「本当に山本のこと、
嫌いなんですね?」


「も、もちろん!」


「顔も見たくないし」


「じゃあ、
これからあなた達の前に現れないよう、
彼女に伝えておきますよ」


中村くんの言葉に3人は嬉しそうに頷く。


「ちょっと!
どうしてそんな酷いこと言うのっ!
私の味方になってくれるんじゃなかったのっ!」


私は泣きそうになるのを堪え、
大きな声で中村くんに怒鳴る。


ねえ、
由美子と私の味方してくれるんじゃなかったの?



「中村くんって…」


すると中村くんは視線を近くにあった大きな木のほうに向ける。

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