明日もいつも通りに、会いましょう。
そう言えば、
幾分か、
身体も軽いように感じる。
あんなにも長い期間、
入退院を繰り返し、
今度の入院では自分でももうダメだろうと、
覚悟するくらいに苦しかったのに。
長すぎてもう感覚が麻痺でもしたのだろうか。
なにも答えない俺に再びその白衣の男性が話し始める。
「気分は?
特に問題なければ来週にでも退院できますよ?
長い入院生活もこれで終わりです。
…ああ、退院っていうのも…
また…そうですね、とりあえずは、
よかったです」
言葉を濁す。
どういう、意味だ?
確か、俺の病気は重く、
退院などもうできないはず。
ここで死んでゆくんじゃなかったのか?