明日もいつも通りに、会いましょう。

彼の言った通り、


「君はもう一度、
ここに来ることがある。
そのときは今の心境からきっと脱していると思うよ」


本当にその通りだった。



でも三度目、

「好き」の感情がわからなくなってあの場所に行ったとき、

もう彼とは会うことはできなかった。





彼の魂が彷徨っていたのは…。



甘味屋のおばさんがずっと知りたいと望んでいた、

あの風景画の場所をどうにかして知らせたかったからなのか。



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