明日もいつも通りに、会いましょう。
容姿は昨日思ったのと同じ、
とんでもなくイケメンで絶対、
学校で一番のモテ男になるだろう、
それは間違いなしなんだけど。
ちょっと変わってるのかな…?
「うん、緊張してるのかな?
じゃあ席は…」
先生はいつまでも彼に時間をとってもいられないのか、
少し早口になり、
自己紹介を終わらせようとする。
なぜか少しホッとする私。
…のもつかの間。
「あ、伊藤啓子(イトウ ヒロコ)さんの近くにお願いします」
はあ?
そんな彼の突然の言葉に私はびっくりしてしまう。
ちょっと、なにそれ。
どうして私?
フルネームで呼ぶな。
それに「ヒロコ」って本名だけど!
でも!
学校では「ケーコ」って呼ばれてるから「ヒロコ」には免疫ないんだから。
それよりいきなり何言ってんですか?
自分から私の隣、行きたいとか?
意味わからないんですけど?
なんの特典もないですよ?
私の頭の中が急に混乱し始める。