明日もいつも通りに、会いましょう。
私は先生の言われたとおり、
ガタガタと机を移動させ、席をかわる。
なんで彼は私のこと、
知ってるって言ったんだろう。
昨日知り合ったばかりなのに。
変なの。
「…ヒロコは12月26日生まれ、
血液型O型、
吹奏楽は…」
ふと隣から聞こえた声にぎくっとして動作が止まる。
「な…中村くん?
なんで…?」
彼は私の隣にやってきて、
同じように机を移動させていた。
私、誕生日って言ったっけ?
血液型って教えたっけ?
なんでそんなこと、
知ってるの?
言葉も出ず、ただ目をぱちくりとさせて、
彼を見る。