明日もいつも通りに、会いましょう。




私は先生の言われたとおり、
ガタガタと机を移動させ、席をかわる。


なんで彼は私のこと、
知ってるって言ったんだろう。


昨日知り合ったばかりなのに。


変なの。



「…ヒロコは12月26日生まれ、
血液型O型、
吹奏楽は…」



ふと隣から聞こえた声にぎくっとして動作が止まる。



「な…中村くん?
なんで…?」



彼は私の隣にやってきて、
同じように机を移動させていた。


私、誕生日って言ったっけ?
血液型って教えたっけ?


なんでそんなこと、
知ってるの?


言葉も出ず、ただ目をぱちくりとさせて、
彼を見る。



< 49 / 346 >

この作品をシェア

pagetop