明日もいつも通りに、会いましょう。
「おっそーいっ!!」
ドアの方を向いて由美子は大きな声で私に怒鳴る。
「そんな部長になったからってエラソーに言わなくても…。
私と由美子の仲じゃん?」
彼女は私のそんな言葉に苦笑しながら
「もう、しっかりしてよねー。
罰としてグラウンド5周!」
腕を組んで言う。
「えーっ、
普通、基礎練でも3周じゃん!」
「遅刻分、2周増加。
頑張ってねー」
私の情けない声に由美子はニヤッと笑い、
手をひらひらと振る。
ほうほう、
部長になったらそんなですか。
へー、そうですか。
私はそんなこと思ってみるも彼女には文句言わず、
仕方なくグラウンドへと向かう。