明日もいつも通りに、会いましょう。
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「ねえ、どうして私のこと、
知ってるの?」
1時間目の数学の授業中、
中村くんに小声で聞いた。
数学は教科書がないようで私が見せてあげてるから、
席が微妙に接近してる。
「俺、ヒロコのこと、
なんでもわかるから」
ドキッ!!!
そんなコトバ!
整いすぎた顔の、
イケメンすぎるアナタに言われたら!
心臓爆発しそうなんですけどっ!
凡人、伊藤をびっくりさせてそんな楽しいわけ?
「あー、いや、
冗談じゃなくてねー…」
私は持っていたシャーペンで自分の頭を小突きながら、
小さな声で答える。