明日もいつも通りに、会いましょう。
「知ってるひと?」
「……」
…何も答えない。
「ねぇ…」
「……」
あー、これって
また無視ですかー?
無視ってやつですかー?
っていうか、
それもいつもとちょっと違う?
そう思っていると向こう側にいた先生が私たちに気づいたようで、
こちらを見て指差す。
女のひともこっちを見る。
すると中村くんの表情が一瞬、
硬くなり、
それから私の右手首を掴んでいきなり走りだした。
え?
え?
なに?
どうなってんの?