明日もいつも通りに、会いましょう。


そして
くるくると回るように変わってゆく景色。



走っているこの場所は、
少し小高い丘になっていて遠くに川が見える。


川の手前に沿うように線路も。


その大きな川の向こうには
また街があるようだ。


いろんな建物が見える。



それにしても
ここってどこだ?


そして
ようやく中村くんは足を止める。



あー…助かった。


このまま走り続けられるとマジ呼吸困難で死ぬとこだったわ。



「ごめん」



「え?」


はあ、はあ、と肩で必死になって息をする私とは全くの反対で、
彼は呼吸を乱すことなく冷静に謝った。




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