明日もいつも通りに、会いましょう。

「早く…、
帰らないと午後の授業に間に合わないよ?」



「ああ、そうだな…」


そう答えたわりにはあんまり気にしてなさそう…?



でもどうして急に走り出したんだろう。

さっきまで掴まれてた手首を見ると。

少し赤くなっていた。



…こんなにも力入れて掴まれてたから、
彼には何か思うところがあったのかもしれない。



聞きたかったけど。



なんとなく聞く勇気もなくて。


でもやっぱり気になるし。


聞いてみようか…な。

そう思ったとき。



ぐううう、
と私のお腹の虫!


ぎゃっ!
恥ずかしいっ!!


私は慌ててお腹を押さえる。


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