ほんとに、スキ?


私は黙って俯いた。



「どうしてここにいるの?
学校では病室、教えてもらえないはずなのに……」


「教えて、もらえないの?」



私は樺乃ちゃんに尋ねた。



「うん。お見舞いは行っちゃだめなんだって。」


そう、なんだ……



「じゃあどうやって知ったの?」




私は、我ながら図々しいなと思いながらそう聞いた。




「それ、こっちのセリフだけど……
電話で、どうしてもって言って。
晃太のお母さんに教えてもらったの。」




そう、なんだ……




「みふゆちゃんは?」





私は、

事故のことを

包み隠さず、全て樺乃ちゃんに打ち明けることにした。







< 109 / 274 >

この作品をシェア

pagetop