ほんとに、スキ?


しばらくこうちゃんと話していると、


こうちゃんのお母さんが病室へ入ってきた。



その姿はひどくやつれていて。




私は思わず、

目を背けそうになった。






「あら、実冬ちゃん……」


「こんにちは。」



軽い挨拶を交わす。




おばさんは、

持ってきたお花を花瓶に移し、


「ちょっと、今から話せる?」



私にそう、尋ねた。





「はい。大丈夫です。」




私は迷わず返事をした。











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