ほんとに、スキ?


事故のことを知ったら、

私は嫌われるのかな……



やっぱり憎いと思うよね。




そんなことを考えながら、

私は病室へ重い足取りで戻った。








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「晃太……話があるの。」


「うん……なに?」




私は二人の会話を黙って聞いてた。



「知りたがってたでしょ?事故のことを……。」


「うん。全部教えて?」



「わかったわ……。
あなたは、あの日実冬ちゃんとレンタルショップに行ったの。そして、帰り道あなたは走って帰ろうとした。
走り出した晃太をね、追いかけようと実冬ちゃんも走って横断歩道に飛び出したの……そしたら、トラックが来てて。
轢かれそうになった。
そんな実冬ちゃんを庇って、あなたは事故にあったのよ……」




おばさんが全てをゆっくりと、

ゆっくりと話した。



話し終えると、


沈黙が続く……






すると……










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