ほんとに、スキ?


「なぁ、実冬?」


「なぁに?」



「スキなら、コクればいいのに。」


「え……むりむり!!!」




今日会ったばっかりなのに、

なぜか仲良くなった私と愁くん。



今は、

中庭で日向ぼっこ中。


貴重な昼休み、相談に乗ってやるよ!!!

と愁くんが言ったことが始まり。




私は、

流されるまま

愁くんに相談にのってもらった。





「……じゃあ、いつまでもこのままでいいわけ?」


「……よくない。」




愁くんは、

キモチを伝えれば上手くいくって言うけれど、

そんな簡単なら

とっくに上手くいってるし。





このとき愁くんが、

「両想いなのになぁー……」




なんて呟いたことは

知らなかった。










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