ほんとに、スキ?
「どんな考え?」
私は、不安になりながらも
愁くんの考えを聞くことにした。
「心配、させるんだ。」
「心配させる?」
「そう。正確に言えば、実冬のこと
助けさせる……みたいな。」
「どういうこと?」
「詳しく説明すると、白浜の前で俺がお前のこと、襲うんだ。
あ、実際にするわけじゃないけど……
そこを、白浜に助けさせる。
……問題は、白浜と俺と実冬の3人だけの空間をどうやって作るか…だな。」
真剣にそう話す愁くん。
「でもそれじゃあ、愁くんが悪者になっちゃう。」
愁くんの話を聞いてると、
愁くんが私のために悪者になる
そんな内容だった。