ほんとに、スキ?
どうして?


「よかったな。」



愁くんに、こうちゃんと付き合えるようになったことを話すと


そう言って喜んでくれた。



「うん。愁くんのおかげ。」


私は

ありがと。

と愁くんにお礼を言った。




「あとは、あいつがどう出るか……
だな。」



「ぇ?」



愁くんの呟きがよく聞こえなくて、

聞き返したけど……


「いや……何でもねぇよ。」




……流されちゃった。



でも、なぜだか

胸の辺りが、モヤモヤする。






「実冬?」


胸をさすりながら顔をしかめてたらしい私を心配そうに見つめる愁くん。


「なんか、胸がざわつくの。
何もないと、いいんだけどな……」





なにか、とんでもない事が起こる予感。













< 202 / 274 >

この作品をシェア

pagetop