ほんとに、スキ?
「もしもし……」
「おう!!!実冬、久しぶりやな!!!」
相変わらず元気で明るい飛沫の声。
この声を聞くと、落ち着く自分もいる。
「飛沫……グスンッ。」
落ち着いたからなのか、
それとも辛すぎるからなのか
よくわからないけれど。
私の頬を何粒もの涙がつたった。
「実冬?なんか、あった?」
飛沫の元気で明るい声が、
優しくて穏やかな声に変わる……
「助けて……飛沫っ…」
ほんとは、飛沫に頼るつもりなんてなかった。
なのに、私はやっぱり飛沫の優しさに
……甘えちゃったんだ。