ほんとに、スキ?
「実冬、愁くんとはどうなの?」
隣に座ってたありすが、私にコソッとそうたずねた。
「うまくいってるよ?仲いいし。」
私がそう答えると、
「そっかぁ。じゃあさ、大学卒業したら結婚するの?」
そんなことを言うもんだから、
飲んでるジュース吹き出しそうになったじゃんか!!!
「……ビックリしたぁ。いきなりそんなこと聞く?」
「そりぁねー。」
「そういうありすは、玲緒くんと結婚するわけ??」
私がそう尋ねると、
「……実はさ、お腹に赤ちゃんいるの。玲緒の。」
今までより一段と小さな声でありすはそう言った。
「……ぇ?ほんとに?」
「……ん。まだ、玲緒には言えてないんだけどさ。」
「言わないの?」
「言うタイミングがねぇ……」
「皆と解散したあと、時間あるなら話そう?」
「実冬、ありがとー!!!」
はぁ……ほんとにビックリ。
ありすが、妊娠中だなんて。
これ以上二人でコソコソ話すと
色々怪しまれそうだったから、
後で二人で話すことにした。