ほんとに、スキ?


「ねぇ、愁くん……ありがとね。」



遊園地では、それぞれのカップルに別れて行動することに。


そして、今は集合時間まであと少しになったから

最後に観覧車乗ろう!

となって、

二人で観覧車に乗ってるところ。



「何が?」



「今思えばさ、あたしが辛いとき
いつも傍にいてくれたよね。
……こんなあたしのこと、好きでいてくれてありがと。」




なんか、改まってこんなこと口に出すのは思ってたよりもずっと

恥ずかしい。




「それは俺もだよ。
どんなときも、明るくて元気な実冬を見てるとさ…俺も元気になれるし。
こちらこそ、ありがとな。」



「うんっ!!!これからも、ずっとずっとよろしくね?」


「あぁ。こちらこそ。」



こんな会話、初めてだから。




なんだか、くすぐったかった。












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