ほんとに、スキ?
「それじゃぁ、解散しますか!!!」
午後6時、愁くんのそんな一声で
皆は解散した。
「愁くん、今からあたし、ありすとご飯行くから悪いけど
今日はこれでバイバイしよ?」
私は、ありすと話をするために
いつもは家まで送ってくれる愁くんを断った。
「了解。気をつけて帰れよ?」
「うん。ありがと。」
「じゃあな。」
「またねっ!!!」
この日の別れは、なんだかいつもよりも
寂しい気がした。
「実冬、行こっか。」
帰っていく愁くんの後ろ姿を見つめている私に
そう声をかけたありす。
「うん。行こっ。」