ほんとに、スキ?
別れは出会いを呼ぶ。


「愁くんは、私を置いて死んだりしないっ……そんなの、嘘だよっ!!!」



ただただ、認めたくなかった。



愁くんが、もう、この世にはいないという事実を。


「実冬……今はこんなこと、聞きたくないと思うけど、
愁はさ、……自殺したんだっ。」




私は驚いたりしなかった。


だって、

遺書とも言えるメールが届いたんだから。




「……ん。知ってるよ。」



「は?知ってんの?」




逆に、私の言葉に驚く飛沫。


それもそうだよね……



だって私が、愁くんの自殺を知ってたなんて

それなのに、

何も言わなかったんだから。



でもね、

私は嘘であってほしかったから。


だから言えなかったの……













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