ほんとに、スキ?
「俺のこと、嫌い?」
悲しそうな顔をする白浜くん。
そんな顔、しないでよっ……
また、負けちゃうから。
「そんなこと……
初めて、だし…私にはまだ早い……かなって思って。」
“彼女いるのにこんなことしないで”
ほんとはそう、言いたかった……
だけど、
言えなかった……
すると白浜くんは、
「わかった……でも、条件がある。」
そう言った。
「条件って?」
私が聞き返すと
「白浜くんじゃなくて、こうちゃんって呼んで?」
そう答えた……
私は嬉しくて。
彼女でさえ、こうちゃんなんて呼んでないのに……
「うん。こうちゃんって呼ぶっ。」
満面の笑みでこうちゃんにそう言った。