アリスと五つのスート~伝えられるダイヤの心~
「きゃっ……!!!」
晃「………………」
「これで、イイんだろ?」
晃「そうだね……じゃあ、次は出ていこうか?」
「くっ……チッ………」
「行こうぜ」
男たちは教室の何とも言えない空気に耐え切れなくなったのか、そそくさと出て行った。
そして、そこに残されたのはありすと晃だけだった。
―――……沈黙が流れる。
ありすは一体、自分の身に何が起きたのかさっぱり分かりませんでした。
ただ、分かることは晃の様子がいつもと違うということだけだった………